Panasqueira mine

ポルトガルでのパナスケイラ鉱山探検!


パナスケイラ鉱山は、鉱物マニアにとっての秘密の楽園です。

パナスケイラ鉱山付近ののどかな風景。(Juan Fernandez Buelga撮影)
パナスケイラ鉱山付近ののどかな風景。(Juan Fernandez Buelga撮影)

これほどまでに綺麗な結晶になった豊富な種類の鉱物を産出する鉱山は、そうそう見つかりません。思い当たるものでも、例えばアフリカ大陸のナミビアにあるツメブ鉱山くらいでしょうか。どちらの鉱山も、私の個人的な鉱物産地リストの中ではかなり上位に入ります。だけどもちろん、パナスケイラは世界的に最も有名で素晴らしい鉱山の一つに違いありません。

見事なパナスケイラ産硫砒鉄鉱の並ぶ棚。東京自然史博物館の標本。(Juan Fernandez Buelga撮影)
見事なパナスケイラ産硫砒鉄鉱の並ぶ棚。東京自然史博物館の標本。(Juan Fernandez Buelga撮影)

おそらくここは、あなたが安心して行ける鉱山の中でも最も良い鉱物産地でしょう。もちろんご存知の通り、アフリカ内陸部には多くの素晴らしい鉱山がありますが、これらは財布にお金を詰めて良い鉱物を探しに出向くには危険なところです

パナスケイラの近くのフンダオ村。この地域はとても安全です。(Juan Fernandez Buelga撮影)
パナスケイラの近くのフンダオ村。この地域はとても安全です。(Juan Fernandez Buelga撮影)

私が15才くらいの頃、父と一緒にロンドンの自然史博物館で鉱物標本を見て回りました。私はパナスケイラ産の標本にいたく感動した直後、突然気付いたのです。

「ちょっと待ってよ! パナスケイラ鉱山って僕の家のすごい近くじゃん!!」

そのとき以来、私は大体一年おきくらいでパナスケイラ鉱山を訪れました。家から大体、車で4時間ほどの距離にあり、これはオーストラリアに住んでいる今と比べて考えるとそう長い距離ではありません。

スペインの首都マドリードからポルトガルのパナスケイラ鉱山までの距離
スペインの首都マドリードからポルトガルのパナスケイラ鉱山までの距離

さて、これから記すのはパナスケイラ鉱山周辺とそこに住む人々に関する私の雑感です。特に日本の読者さん達に向けて書いています。また後日、採集される鉱物についてや鉱山探索についての記事を上げますね。

そう遠くない昔、ある日本の大企業がパナスケイラ鉱山のオーナーになりました。なのでパナスケイラ鉱山は日本の鉱物ファンの間で、ますます有名になって行くでしょう!

始めの頃は父親と一緒に、運転免許を取ってからは自分で運転して、私は毎年この鉱山へと足を運びました。そのうちの何年かは一年の間に複数回行きましたよ。質の良い標本を産地で直接購入する喜びというのは、この上ないものです!

パナスケイラは潤沢な鉱山で、多くの鉱物標本を産出しますが、あなたの想像しているような良いものばかりが出る訳ではありません。ある限られた数年間は群を抜いて良い標本が産出しますが、いったいそれがいつなのかは分かりません。なので、鉱山へ行った際には、最も良い標本を求めるようにしましょう! 良い標本を得ずに帰ることもあるでしょうが、そうでないときはツイてますからね!

硫砒鉄鉱(arsenopyrite)、菱鉄鉱(siderite)、蛍石(fluorite)の見事な標本。(Juan Fernandez Buelga撮影)
硫砒鉄鉱(arsenopyrite)、菱鉄鉱(siderite)、蛍石(fluorite)の見事な標本。(Juan Fernandez Buelga撮影)

鉱物売人のもとにたどり着くまでには多くの手順があります。鉱山の人々は鉱物 ”標本” について話すこと好みません、特に外国人に対しては。鉱山国というのは鉱山が標本を提供することを許可していないので、鉱夫達もそれについて話すことを好まないのです。それが知らない人に対してであればなおさらです。鉱夫達は、鉱山から標本を採集する際、つねにリスクを冒しているのです。
驚くべきことに鉱夫たちは、最高品質でない鉱物が見つかった時でも鉱山の入り口で警備員に鞄の中の検査を受けなければならないそうです。

鉱山入り口付近の鉱山労働者の居住地。(Juan Fernandez Buelga撮影)
鉱山入り口付近の鉱山労働者の居住地。(Juan Fernandez Buelga撮影)

私は、鉱夫たちが仕事に熱心に取り組まねばならないことは理解していますが、その一方で、仕事さえきちんとやっていれば彼らの自由時間には好きに鉱物収集をさせてあげれば良いのにと思います。
鉱山労働は過酷なんですから、その分、鉱山から産出する結晶を標本用に流すことでいくらか利益を得ても良いんじゃないでしょうか?

パナスケイラ鉱山の内部
パナスケイラ鉱山の内部

滅多に会うことの無い鉱夫達の話題からは少し離れて。鉱山の近くにはそう多くはないですが、確実に数人の非常勤の鉱物売人がいます。彼らはその誰もが異様な人たちで、しばしば接着した標本を売ろうとしてきます。水晶の上に燐灰石の大変見事な結晶が乗っかった標本に400ドル以上支払ったことを私は忘れもしません。その燐灰石が水晶上に接着されたものだと気付くまでは、私は本当に幸せだったんですが…。良い標本を探す時には絶対に気を付けて下さい! そして騙されないで!! もしポルトガル語が分からないのであれば、パナスケイラへ行く際には誰か行ったことのある経験者と一緒に行くのが良いですよ。

我々Spanish Mineralsはスペインやポルトガルでの鉱物ツアーも提供致します。もしヨーロッパの方へ良い標本を買い求めに来てみようとお思いの方があれば、ぜひ私、Juanのもとまでご連絡くださいね! パナスケイラ鉱山やその他様々なスペインやポルトガルの面白い場所を巡るツアーを企画しますよ! 私たち以上に経験豊富で友好的なところはどこを探しても無いでしょう!!

 

Juan Fernandez Buelga & Tignita

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